米国向け型番・電源規格が対象
インパクトレンチの仕様と型番違いを解説
差込角、締付・取り外しトルク、モード、電池条件、本体・キット型番を、異なる測定値を同一視せず読み解きます。
工具本体とパッケージの正確な型番から始める
インパクトレンチは工具番号とパッケージ末尾を組み合わせて掲載されます。DeWalt DCF921Bは本体のみ、DCF921P2はDCF921、DCB205電池2個、DCB115充電器、バッグ、ベルトクリップのキットです [1]。Makita XWT17ZはXWT17Tキットの工具本体 [2]、Milwaukee 2962-20は2962-22キットの工具本体です [5]。関連製品ですが、SKUと同梱品は同一ではありません。
カタログの代表仕様
| 正確な工具 | 差込角 | 締付値 | 取り外し値 | パッケージ |
|---|---|---|---|---|
| DeWalt DCF921B | 1/2インチ、ホッグリング | 300 ft-lb | 450 ft-lbブレークアウェイ | DCF921P2は電池2個キット [1] |
| Makita XWT17Z | 1/2インチ、フリクションリング | 520 ft-lb | 740 ft-lbナット取り外し | XWT17Tは電池2個キット [2] |
| Makita XWT08Z | 1/2インチ、フリクションリング | 740 ft-lb | 1,180 ft-lbナット取り外し | 本体のみ、3速度 [3] |
| Milwaukee 2562-20 | 3/8インチ、フリクションリング | ここでは未記録 | 550 ft-lbナット取り外し | M12 Stubby本体のみ [4] |
| Milwaukee 2962-20 | 1/2インチ、フリクションリング | 550 ft-lb | 650 ft-lbナット取り外し | 2962-22は電池2個キット [5] |
| Milwaukee 2967-20 | 1/2インチ、フリクションリング | FORGE使用時1,200 ft-lb | FORGE使用時1,600 ft-lb | 本体のみ、4モード [6] |
締付トルクと取り外しトルクは別の指標
締付値は締める側の主張、ブレークアウェイやナット取り外し値はメーカー条件で外す側の主張です。大きな取り外し値を締付値として使えず、どちらも全締結部でその値を保証しません。Milwaukee 2962説明書は、電池残量と大きさ、打撃時間、ボルト寸法などでトルクが変わると説明しています [7]。同じ指標同士を条件付きで比較します。
電池条件とモードを数値から切り離さない
Milwaukee 2967-20の締付1,200 ft-lb、ナット取り外し1,600 ft-lbは、M18 REDLITHIUM FORGE電池と組み合わせた条件です [6]。電池に依存しない定格として表示すると誤解を招きます。モード数も共通の出力尺度ではありません。DCF921は4設定 [1]、XWT08Zは3速度です [3]。個別モード表を確認します。
差込角とアンビル形式を選定条件にする
Milwaukee 2562-20の3/8インチ角と、他例の1/2インチ角では、ソケット側の差込角インターフェースが異なり、両者をまたぐには適切なアダプターが必要です。ホッグリングやフリクションリングはソケット保持方式であり、それだけでトルク階級は決まりません。正確なアンビル仕様、対応ソケット、作業空間を確認します。
最終締付は校正工具で確認
インパクトレンチは最終締付用の校正測定器ではありません。Milwaukeeの説明書も希望トルクをトルクレンチで確認するよう指示します [7]。締結部、車両、設備メーカーの手順に従います。大きさ、差込角、パッケージ、電池、必要範囲が異なるため、Etrenankは万能の最良機種を順位付けしません。
公式資料
- DeWalt DCF921P2 ATOMIC impact-wrench kit
- Makita XWT17T mid-torque impact-wrench kit
- Makita XWT08Z high-torque impact wrench
- Milwaukee 2562-20 M12 Stubby impact wrench
- Milwaukee 2962-22 M18 mid-torque impact-wrench kit
- Milwaukee 2967-20 M18 high-torque impact wrench
- Milwaukee 2962 impact-wrench operator manual